オトナな初恋
「ごめん…なさい…だめ…なの…」


こんな気持ちで、抱かれるなんて駄目なの。


『だめって……もしかして、今日…だめな日だった?…』


止めてくれるならもう、どうでも良かった。
無言で頷く。







『そうか…ごめん…
話あるって言ってたの、その事だったんだ。
ちゃんと聞いとけば良かったのに…ごめんな?』



違う!話したい事は…聞きたい事は別にあるの。


首を横に振ってそう言おうとした。


『ごめん…頭冷やしてくるから…』

でも、先に拓海さんがそういってソファから離れる。


「拓海さんッ!」



『シャワー入って、心、落ち着かせてくるから…待ってて。』


ポンと頭に一度手を置いてから、拓海さんは浴室へ行ってしまった。










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