オトナな初恋
雄太君達が見えなくなっても拓海さんは車を発進させないで、黙っている。



「拓海さん?どうかした…!? んんッ? …ふッ…」




突然覆いかぶさって、キスしてきた拓海さん。




「た…拓…海さん…んんッ…?」




びっくりして、押しのけようと、胸元を押すけれど、びくともしない。それどころか、どんどんと激しくなってくる。



「ふ…ッ…んん…」






ようやく唇が離れ、ボーっとしながら拓海さんを見ると、話始めた。




『亜希はどうして、雄太にはっきり言わなかった?
俺と付き合っているから、ママにはなれないって、どうして言わなかった?』





「あ…そう説明すれば良かったんだ…
私、雄太君に木下常務とは上司と部下の関係でしかないって言っても、理解できないかなと思って、困ってたの。」



そっか…拓海さんと好き合ってるからって言えばよかったんだ




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