オトナな初恋
お店を出てエレベーターを待つ


「拓海さん約束ね。今度デートで景色のいいところ行こうね。」



『ああ。ほら、エレベーターきたぞ。』



エレベーターに乗ると同時に抱きしめられてキスされる。

「ん…」


私よりワインを飲んでいた拓海さんからお酒の味がして、私をクラクラさせる。



エレベーターが開く。私を連れて歩きだす拓海さん。


私はキスの余韻なのか、アルコールのせいなのか、ぼんやりと拓海さんに手を引かれて歩く。





あれ?来た時地下駐車場から直でレストランに着いたのに、ここどこだろう。



降りた所は駐車場ではないのがわかった。



ガチャン




え!?


あれ!?






通されて入ったのは、ホテルの個室。




『フロントに部屋の空きあるか聞いたら大丈夫だっていうから、チエックインしてきた。』




「い、いつ!?そんな暇なかったよね?」




『代行の電話かけにいくフリしてだよ。』




「う、嘘……」



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