オトナな初恋
「ご、誤解よ。お付き合いしてる人がいて、お兄ちゃんにもなんとか認めてもらえたけれど、まだまだ仕事も頑張りたいし、結婚はまだもう少し先の話!お兄ちゃんにも、気が早過ぎるって伝えて!」





『伝えてはみるけど…無理だと思うわよ?今だって来年の暦みてるんだから…」




「そ、そう…じゃあ…勝手に式場の予約とかは取らないで私にお勧め見せるように伝えて?その時にまだ結婚は先の事だって説得するから!お願いね!」




お兄ちゃんの事だ、このまま放っておいたら私達の了承もなく、式の日取りや会場、下手すれば私のドレスまで勝手に決めてしまいそうで恐ろしい。





お母さんからの電話を切ってすぐ拓海さんがシャワーを終えてキッチンへと来た。





『話し声聞こえてたけど、電話だったの?』






私はお母さんから聞いた話を拓海さんにした。



.
< 337 / 362 >

この作品をシェア

pagetop