藍色の砂
ボクの体温が移って
指先まで温かくなった頃
村上の家に到着する。
『じゃあ、また明日。』
なかなか手を離してくれない
村上に目で合図すると、首を振る。
『村上…?』
『ヤダ…。』
『何が…?』
困惑するボクにギュッと
身を寄せる。
白い息が浮かんでは消える。
『たまに見てられなくなる…すごく
悔しい。昊が苦しんでんのヤダ…。』
街灯越しに見える満月。
ボクはそっと空を仰いだ。
なぁ、村上…。
ボクはどうしたらいい?
胸の奥が苦しくて
痛くて…。