藍色の砂
約束の日曜日。
何も変わりなく、
ボクの家で合格祝いパーティーは
開かれた。
隣には村上が居て、
母親がせっせと料理を運んでる。
目の前の空いた二つの席。
ピンポーンとインターホンが鳴り、
母親が駆けていく。
遠くで聞こえる兄貴の声。
『お邪魔します』と言った細い声。
胸の奥がキュ…ンと鳴った。
聞き間違えることのないキミの声。
ボクは冷静で居られるだろうか。
ゆっくりリビングに近付く足音は、
ボクの鼓動を和らげてはくれない。
ガタッと立ち上がり、
二人に対して村上はきちんと
挨拶をした。
兄貴もボクたちに向かって
手をあげる。
一瞬目が合ったボクたちは
どちらからともなく目をそらした。
ボクの方が露骨だったかも
しれない。
だってあまりにも
困ったような顔してたから。