藍色の砂



キミはズルイよ。
ボクの気持ちを無視して
兄貴とヨリを戻して
自分の意志でここに来たのに。



ボクはまだ整理すら出来て
いないのに。
こうしてまたふらりと
目の前に現れて、
ボクの気持ちを踏みにじって
いくんだろ…?



自然と兄貴は村上の前に座った。
家にいる時はいつも座っていた席
だから何の違和感もないんだろう。
そしたら必然的に
ボクの前は咲妃さんが座る。



顔は見れなかったけど、
チラッと首もとに目がいく。



ネックレス…してない。
左手…指輪してない。
何でだ?



疑問に思いながらも、
兄貴に微笑む姿を見ると
もう答えは出ていた。



ズキズキ痛む胸を隠しながら
笑ってる。
心は泣いてるのに。










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