藍色の砂
『咲妃、送るわ。』
兄貴の一言でお開きになった。
少しシャンパンを飲んだ
兄貴たちも電車で帰る。
仕方なくボクも村上を
送ろうとした。
『あ、昊。この前言ってたアルバム
貸してよ。』
ふと村上が言い出した。
『え?聴くの?』
『うん、聴きたい!』
女の子が聴くようなジャンルでは
ない某ビジュアル系バンドのもの。
あんな話覚えてたんだ。
軽く兄貴たちを送って、
村上を部屋に入れる。
CDラックからアルバムを
選んでいると、
そっと後ろから抱きつかれた。
『ごめん、一緒に帰りたくなかった
から。』
『村上…?』