藍色の砂



『コウくん…。』



『ん…?』



『好きだよ…。』



身体を離して再び見つめ合う。



照れたように笑い、片方だけ
髪を耳にかける仕草。



『返事、したからね。』



『え?何?どういうこと?』
わざととぼける。



耳まで真っ赤なキミは
『もう言わない~』って
怒っちゃった…。



照れた顔も、怒った顔も、
もちろん笑った顔も
全部大好きだよ。
全部独り占め出来たら
どんなに幸せだろうかと思う。



ボクだけの恋人にできたら…。



この夜を境に、
暗黙の了解でボクたちの
関係は始まった。
密かに落ち合って
身体を重ねてる。



ズルズルと兄貴との関係も
保ちながら
溺れゆく欲望に身を任せて…。
いつしか平然になってた。
平気な顔して
キミを抱いて兄貴を裏切っていた。









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