藍色の砂
『ごめんなさい……陽が事故ったの……
私のせい…。』
『え…?どういうこと…?』
『昨日なの……昨日…陽に別れよう
って言った。』
真っ赤な瞳でボクと視線が重なる。
『兄貴は……何て…?』
動けない身体と
尋常じゃない鼓動。
首を振ってもらす嗚咽。
『ねぇ、何て言ったの?黙ってちゃ
わかんないよ。』
張り裂けるような想いと
ついに動き出す衝動の狭間で
そっと肩に触れる。
『……別れないって言って…話聞いて
くれなかった…。ねぇ、どうしよう…
陽にもしものことがあったら私っ……!』
『大丈夫だよ。兄貴は死なない。
本気で咲妃さんを想ってんなら尚更だ。』
言いながら、
自分だって不安で仕方なかった。