藍色の砂



医師と看護士も見守る中、
低下していく心音。



『陽…!ゃだよ…!まだ伝えてない
こといっぱいあるよ…お願い…!
置いてかないで…!!』



あとは、本人の体力次第…。



病院に着いた際、
治療室からチラッと見えた
血まみれのスーツを
思い出した。



必死に兄貴を呼ぶ声や
医師や看護士の動きも
まるで遠い世界を見てる
ような感覚だった。
リアルがそこにはなかった。



青白い顔で無数の管と
呼吸器に繋がれた兄貴。
お前……
まだやり残してることあんだろ?



なに呑気に寝てんだよ。
寝ぼけてんじゃねーぞ。
まだ一度も
てめぇに殴られてねーんだよ!



気付けば母親も咲妃さんも
払いのけて枕元に立っている。



悔しいけどボクは、
ひどく泣いている。











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