藍色の砂
こんなに重ねた嘘は
いつかは
形を変えるかもしれない。
でもその場に兄貴が居ないと
意味ねーんだよ。
『おい!兄貴…!寝てる場合じゃ
ねーぞ。一生守ってくんだろ?
あれはウソか…?何があっても守る
って…自分には咲妃しかいないって
言ったのはウソかっ…!おい!何と
か言えよ!』
数人の医師に両肩を抑えられ
兄貴を揺さぶる手を止められた。
一瞬、平らになったような気がした
心電図を横目に、
ボクは声が涸れるまで叫んでいた。
『いいから戻って来い!簡単に逝った
ら承知しねーからな!父親になんだぞ
…!胸張って抱き上げてやれよ…!
てめぇにしか出来ないことだろ…!!』
そこで扉は閉ざされた。