藍色の砂
それからどのくらい
時間が経ったのかはわからない。
一度家に戻った気はするし、
ずっと病院に居た気もする。
変わらず雨は降り続けている。
──集中治療室(ICU)
片時も離れず、
キミは兄貴の手を握りしめて。
『疲れただろ?少し休みなよ。
交代するよ。』
ずっと泣きっぱなしじゃ
身体に差し支える。
『ありがと…』
『ちゃんと栄養もつけなきゃ。
お前居ながら何やってんだって、
後で怒られるのボクなんだけど?』
泣き崩した顔が
不器用に口角を上げてる。
少し躊躇いがちに
部屋を出て行く。
キミの座っていたイスに
腰を下ろした。
心電図と呼吸器の
規則正しい音だけが繰り返される。