藍色の砂



それどころじゃなかった。



村上の涙を見て、
自分がまだ泣けてないことに
改めて気付いた。
いや、泣くつもりはないけど。



『ずっとなの?』



『あぁ。まだ意識は戻らない。』



『もう一週間経つのにね…。』



そうか。
もうそんなに経ったんだな。
病院にずっと居ると
時間の感覚がズレる。



再び扉は開いて、
着替えの荷物を持った親父が
入ってきた。



親父もまとめて休みを
取ったようだ。



『来てくれてありがとう』と
声をかけながら鞄から荷物を
出している。



『コーヒー飲もうか』
ボクは村上を外に誘った。











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