藍色の砂



『昊…大丈夫?』



ハンカチを差し出されて、
初めて
泣いている自分に気付いた。



『村上……』



恥じらいすら忘れて、
ボクは村上を見つめてる。
応えるように
温かい眼差しを返してくれて
少し救われた気がした。



『ったく、しょーがないんだから。』



手に持つハンカチで
流れる涙を拭ってくれる。



『…終わったんだ。』



『え…?』



村上の手が止まった。



『…あの人と。』



『昊……。』



『…フラれちゃった。』



声をつまらせて言うと
柔らかい腕がボクを包んだ。
黙ったまま髪や背中を
撫でてくれる。











< 182 / 201 >

この作品をシェア

pagetop