藍色の砂



そんな感情を “ 愛しい ” と
思っていた。
いや、思えたんだよ。



キミがボクに対しては、
表裏のないあっけらかんとした
人だったから。



[駅前で待ってて]



美容室のある駅前で
待ち合わせした。



なんで駅前?とまた疑問。



改札を出て、少し待っていたら
約束の時間ちょうどに
キミは小走りでやって来た。



『お待たせ~!』
って言う笑顔がたまらなく
好きだったりする。



他の美容師にジロジロと
見られるんだろな。
そのたびに会釈しないと
いけないのは正直気がのらない。



それでもキミに逢いたいって
だけで来てしまう自分に一番驚いて
いるんだけど。



『行こう』と言って歩き出す方向は
美容室とは真逆の道。



『え?こっち?』










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