藍色の砂
『昔からだよ、兄貴は。
何でモテるのかが不思議だった。』
『…やっぱモテてたんだ。』
ハッとした。
しまった…!
言うべきじゃなかったか…?
『いや、それは昔の話で今は
咲妃さんだけだよ…!』
って何でボクが兄貴のフォロー
してんだよ!
えりあしの髪を揃えながら
『コウくんは優しいんだね~』
と言う。
意味ないところで
優しさ発揮する
損な役回りなだけだよ…。
『よし、完成!どうですか?』
そう言われて鏡を見ると
かなりのレベルで
イメチェンしたボクがいた。
やぼったい感じが抜けて
爽やかに感じる。
『ワックス付けていい?』
『うん。』
サラッとメンズワックスなんか
出しちゃうあたりは
兄貴の存在がチラつく。