藍色の砂



『コレの匂い好きなんだ。』



毛束をいじりながら
ドキッとすることを言う。



『匂い?』



『うん。絶対コウくんの髪質にも
合うと思って即買いしちゃった。』



『えっ!?買ったの?わざわざ?』
思わず振り返ってしまった。



バッチリ目が合って、
キョトンとした咲妃さんは
優しく微笑んだ。



『ほら、見て。これくらい手のひら
で伸ばしてクシュクシュしてね。
毛束感出るよ~。』



『う、うん。』



『ハイ、これあげる。』



『えっ!?』



ケープを素早く取って
ワックスを手渡される。



『おなかすいた~』って
キッチンへ消えた咲妃さん。
冷蔵庫を開けて
何か温め始めた様子。











< 48 / 201 >

この作品をシェア

pagetop