藍色の砂
『コレの匂い好きなんだ。』
毛束をいじりながら
ドキッとすることを言う。
『匂い?』
『うん。絶対コウくんの髪質にも
合うと思って即買いしちゃった。』
『えっ!?買ったの?わざわざ?』
思わず振り返ってしまった。
バッチリ目が合って、
キョトンとした咲妃さんは
優しく微笑んだ。
『ほら、見て。これくらい手のひら
で伸ばしてクシュクシュしてね。
毛束感出るよ~。』
『う、うん。』
『ハイ、これあげる。』
『えっ!?』
ケープを素早く取って
ワックスを手渡される。
『おなかすいた~』って
キッチンへ消えた咲妃さん。
冷蔵庫を開けて
何か温め始めた様子。