藍色の砂
『いや、我ながら上手くカット
出来たな~と思って。イメージ通り
出来た。』
そう言いながら自分も
フォークにパスタを絡ませる。
まだ新しい髪型に慣れていない
ボクは、未だ咲妃さんの
視線に落ち着けないままだ。
『こんな髪型にしたの、
初めてかも。
似合ってるなら素で嬉しい。
ありがとう。』
言い終えて口いっぱいに
パスタを頬張った。
マジで美味しいな、コレ。
あっという間に平らげたボクを
見てクスクス笑う。
『食べないの?』
一向に食べない咲妃さん。
頬杖つきながら
ニコニコとボクを見てる。
『見てるだけでお腹いっぱいに
なっちゃった。』
『食べないと保たないよ?』
それでなくても痩せてるのにさ。
『午後にもう一回休憩あるから
その時に何か食べるよ。』