藍色の砂
『どうするかは私の勝手でしょ?
ほら、行こう?』
グイグイとボクの腕を引っ張り
歩き出した。
ちょっと待て…!
こんなところ咲妃さんに
見られたら
変な誤解を招く…!
顔を背けて店の前を通った。
見られたかもしれない…。
ペースが乱されっぱなしの
ボクは塾の間中も
集中できないままだった。
村上が来たことで、
すでにここの塾にしたことを
後悔し始めてる。
帰りも一緒なボクたちは
あえて店の前を通らない
別のルートで駅へ向かう。
沈んでるボクの周りで
明るく振る舞う村上に
やるせなさが募る。
『ねぇ、昊聞いてる?』
『え?』
『今度の実力テストはさ~』
背後から走ってくる車に
気付いて村上を歩道側に
引っ張る。
『あ…ありがと。』
赤くなる村上は
やっぱりまだボクのことが
好きなんだろうか。