恋、奏でます

部活体験

入学式が終わった休み時間

「ぁっあづっあづっ!!
吹奏楽の演奏聞いたっ?!
何あれ!
私、心臓止まるかと思った!」

「み…みぃちゃん…」

少し興奮気味の私は、周りからの冷ややかな目に気ずき、
ゴホンと一つ咳ばらいをしてから言った。

「吹奏楽部、一緒に入ろっ!」
「ー…ん、確かに演奏凄かったな〜。
よしっ部活体験にでもいってみるかっ」

「有難う、あづ〜」

―――……
そして放課後、私達は吹奏楽部の体験をやっている音楽室へ向かった。」

「あ、みぃちゃん。ちょっとトイレ行っていい?今日アレでさ//」

「いいよ〜外で待ってるっ」

「サンキュー」

待っている間にも、私は吹奏楽の事を考えていた。
サックスかっこよかったなぁ…
『…だよな〜』

………なんか男子の声が聞こえる。

『長泰ってめっちゃ可愛いくね?!』
『分かる分かる!!
あぁ〜彼女にしてえぇ』


ー…あぁ、またあづの噂か〜
あづは可愛いし、頭良いし、スポーツもできるから…

小学校でもモテてたけど、中学校でもモテモテだね!!
さすが我が心友!

…ま、その逆で、私は全然男子との絡みもないけどね〜…
「ごめ〜ん、みぃちゃん。遅くなって…」

我ながら悲しい人生…
「…いいよっ早速行きますかっ!」

「行こ〜」

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