男装少女-兄の代わりになった双子の妹の物語-
「お、来た。ありがと」
「...あの、陽君。」
「何?」
また、すぐに彼らは忙しくなって滅多に会えなくなってしまうだろう。
私は、今がチャンスだと思ってだめもとで陽君に言う。
「たまに、メールしてもいい?」
そう問うと、彼は難しそうな顔をする。え?やっぱ、ダメ?
「良いに決まってるだろ。何のためにアド教えたと思ってるんだよ。」
やばい、顔が熱い。
彩乃ちゃん、顔真っ赤。
と言って笑う陽君を見て更に顔が赤くなった。
END