御曹司の溺愛エスコート
「あ……そうなんだ。そこの美容室に勤めています加藤 淳(あつし)と言います。じゃあね。桜ちゃん」


敦は自己紹介をして美容室へ入っていった。


「買い物を済ませよう」

「はい」


蒼真は桜の手を握る。


食欲のそそる匂いが漂ってくる。
ふたりはベーカリーの中へ入り、バケットを買った。
手を繋いだ反対の手に蒼真はバケットを持ち、エレベーターに乗り込んだ。


桜は部屋に入るとホッとした。
もうここが自分の家のようになってしまった。
真っ白なコートを脱いでハンガーにかけに行く。


戻って来た桜はテーブルの上に置いてあったバケットをキッチンへ持っていった。


「蒼真兄さま。コーヒー飲む?」

「ああ。頼む。着替えてくるよ」


蒼真はリビングを出て行った。

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