御曹司の溺愛エスコート
桜が朝食の用意をしている間に、スーツに着替えた蒼真がダイニングに姿を現した。


桜は包丁を持ってぼんやり宙を見つめていた。
そうっと後ろから包丁を取り上げた。


「えっ?」


桜はびっくりして包丁がなくなった手を見る。


「包丁を持ってぼんやりしていたら危ない」

「あ……」


蒼真は包丁をケースに入れた。
そして後ろから桜を抱きしめて頬にキスを落とす。


「メロンを切ろうと……」

「メロンはいらない。夕食後にしよう」


蒼真は桜をダイニングテーブルへ連れて行った。
桜をイスに座らせると、コーヒーをマグカップに注ぎ渡す。


「桜、大学へ行きたいか?」


昨日の夜ふと思った事を蒼真は聞いた。



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