御曹司の溺愛エスコート
桜はフォークを持つ手を止めて、驚いたように蒼真を見た。


「大学?」


そう呟いてから桜は首を横に振った。


「ううん」

「行きたかったら行っても良いんだ」

「私、仕事を探そうと思っているの」

「仕事?」


蒼真の片方の眉があがる。


「昼間は暇だし……」


いつまでも蒼真兄さまは自分にばかりかまっていられないだろう。


「……働くのはどうかと思うよ。私が海外に出張の時には付いて来てもらいたい」

「そんな……」


働く事を反対されて、桜の顔がこわばる。


「2ヶ月に1度は出張がある。その間も海外に行くかもしれない」

「でも普段は何もすることがないから」

「大学ならば時間の都合も付けられるだろう?」

「勉強は嫌い……自立したいの」


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