御曹司の溺愛エスコート
蒼真は桜の腕を優しく掴み、膝の上に座らせる。


「?」

「せっかく来てくれたのに行ってしまうとはつれないね?」


蒼真の顔を見下ろすような形で座っている。


「お仕事中だから」


蒼真の指が桜の頬に触れる。
ゆっくり動く指に動けずに蒼真を見つめる。
それから指は桜のピンク色の唇に触れる。
引き寄せられて蒼真の唇に重なった。


「ん……」


蒼真の指が桜の後頭部に移り、キスはだんだん深くなっていく。


「蒼真……兄さま……お仕事――」


蒼真の唇が感じやすい鎖骨に移ると桜はやっとの事で口にした。


「しいっ……」


蒼真は顔を上げて微笑する。
そのままゆっくり抱き上げられ、桜は寝室へ連れて行かれた。




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