御曹司の溺愛エスコート
「今なんて……?」

「シカゴに行きたくない! 蒼真兄さまから離れたくないの!」


桜は蒼真の身体に抱きついた。
その衝撃で肩にかかっていた桜のバッグは冷たい床に落ちた。


「桜、本当なのか?」


桜の言葉は何よりも一番聞きたかった言葉だ。


「本当……愛してます」


蒼真は嬉しそうな顔になり桜を抱き上げると唇を重ねた。


「私もだ。愛している。桜、どこへも行くな」


ふたりの周りに人だかりが出来ていた。
ドラマか映画の撮影のように見ているらしい。
どこにもカメラはないのだが。
その傍観者のひとり、真琴はふたりの姿に微笑んだ。


うまくいって良かったわ……。



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