天然な女の仔×クールで無口な男の仔の物語 〜前編〜
だって、そこには、自分たちの好きな料理が目の前にあったからだ。
いつもは、みんな同じ料理だけど今日に限ってみんなバラバラ。
しかも自分たちの好きな料理が出てくる。
驚くのも無理はない。
だが、1人を除いてだが……
それは、やはり…………………パパだ。
あんまり表情を変えないのは、わかってたがここまでとは、思わなかった。
さすがパパ。
まぁ、パパのことを置いておいて、これ、おいしそう〜〜〜。
私は、イタリアン全般が好きだから私の前の料理には、イタリアンなのが多い。
「うぁ〜〜、うまそう。ってか、今日は、どーしたん??いつもみんな同じなのに……」
みんなが一番知りたがってたことを真兄は、すんなりと聞いた。
さすが真兄。空気読むわ〜〜。
「あ〜〜それはですね、前に千歳様がおっしゃてた、みんな一緒じゃなくてたまには、別々なものを食べ会うのもおもしろそうね。と言ってましたので、本日ここにお出ししました。ご不満でしたか??」
真兄の質問に答えたのは、篤夜だった。
「えっっそうだったん!?母さん、そんなこと言ったん??覚えてる母さん??」
びっくり!!ママがそんなこと言ってたなんて。
ってか、一番びっくりしたのは、篤夜の記憶力だ。
昔からいいのは、知ってたけど、私たちでも忘れてることを覚えてるなんて!!
さすが篤夜。
「そんなこと言ったかしら??」
ママは、記憶力があんまりいやずいぶんよくない。もちろんそんなことを覚えてるわけがない。
「はい、言いました。」
「う〜ん、宗ちゃん、知ってる??」
ママは、パパに聞いた。
「ん??そのことなら覚えてる。たしか2・3か月前だったよな??それ言ったの。」
「さすが宗介様。覚えてらっしゃいましたか。はい。2・3か月前です。」
「やっぱりそっか。千歳は、昔から記憶力そんなないもんな。」
「ひど〜い宗ちゃん!!宗ちゃんと比べればそんなないけどちゃんとあるもん!!」
「あ〜はいはい。わかったわかった。」
そーいえば、パパも記憶力いいんだった。
すっかり忘れてた。