天然な女の仔×クールで無口な男の仔の物語 〜前編〜
「あの、何があったか聞いてもよろしいですか?」
警察官の1人の男性が私に聞いてきた。
「ごめんなさい。私も何が起こったのかわかりません。」
私は、何が起こったかわかっていたけど話さなかった。
多分、私たちを襲ったのはあいつらだと思うから。
関係ない人たちは巻き込みたくない。
いや、もう巻き込んでるか。
関係ない真城さんや助けてくれた翔・大地くんを巻き込んでしまった。
ごめんなさい。
「そっか~、君も何があったかわかんなかったか。怖い思いしたよね。大丈夫?」
「ご心配ありがとうございます。でも、大丈夫です。」
「そっか。君は強い子だね。」
「そうですか?」
「うん、強い子だよ。そうそう怪我はしてない?」
「みんな怪我してませんよ。」
「他の人たちじゃなくて君だよ。怪我してない?」
「えっっ私ですか?別に怪我はしてません。」
「そっか、よかった。」
と言って、微笑みながら去って言った。
不思議な人だな~