天然な女の仔×クールで無口な男の仔の物語 〜前編〜


「密歌ちゃん、頭上げて。」

話しかけてきた先輩は、槻下(きもと)先輩だった。

槻下先輩は、私に優しく話しかけてくれた。

いつもは、ふざけてる柔道部の部長だけど今の先輩はなんだか違う。

私が悪い方に考えてるのを知ってるみたいな感じ。

「しかし、もう少しで大会なのにこんな怪我では、練習出来ません。先輩方がここまで作り上げてきたものが私たちの所為で崩れてしまうなんて・・・。なんとお詫びをしていいか。本当に・・・本当に申し訳ございません。」

私は、さっきより深々と頭を下げた。

もう少しで地区大会が始まる。

大会があるからいつも以上に練習していたのにこんなふうに壊れてしまうなんて・・・

私の所為だ・・・

ほんとにごめんなさい。

何度謝っても足りないぐらいだよ・・・

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