天然な女の仔×クールで無口な男の仔の物語 〜前編〜
「相変わらず篤夜は頑固だね。」
クスクスと笑いながら稜亮さんが言った。
「そうですかね?普通ですけど。」
篤夜は自分が頑固だって気付いてないみたいだ。
まぁ、篤夜らしいって言えば篤夜らしいんだけどね。
「稜亮さん・有紗さん、この度はご迷惑おかけしてすみませんでした。」
まだクスクス笑っていた稜亮さんと有紗さんに頭を下げた。
私は、一度顔を上げた言った。
「私たち生徒会が確認をしていればご迷惑をおかけすることはなかったのに・・・。ほんとに申し訳ございませんでした。ですが、過ぎ去ってしまったことには後には戻れません。ですので何卒、学園の生徒たちのことをよろしくお願いします。」
私はもう一度頭を下げた。
過ぎ去ってしまったことには後には戻れない。
なら、前に進むしか道はない!!
先輩たちに教えられていなかったら私は、前に進めなかった。
教えてもらった今こそ、前に進むんだ。
「密歌ちゃん、頭を上げてくれ。」
稜亮さんに言われ、私は頭を上げた。
「君の言いたいことはわかったよ。」
「ありがとうございます。」
「しかし」
「えっっ?」
私は、当然お願いをきいてくれたのかと思った。
けど、それは間違いだった。