天然な女の仔×クールで無口な男の仔の物語 〜前編〜


俺と湊はそのあといろんな話をした。

―――――ガチャ

「龍ちゃ〜ん!!いる〜!!」

ゲッ

ばばぁが帰ってきた。

でもなんでだ?

まだ仕事中だと思うけどなぜここにいる?

『龍也、有紗さん帰って来たのか?』

まだ電話切っていなかったからばばぁの声が聞こえたみたいだ。

「あぁそーみたい。」

俺は、顔を引きつかせながら言った。

『じゃあ切るか?』

えっっ!!

ここで切ってしまうのか?

あのばばぁは、まだ俺がここにいるのは気付いてないみたいだ。

でも、そのうち気付いてここにくる。

ばばぁは、なにかとうるさいからいちいち相手にしてたら疲れるだけだからな。

「いや別に大丈夫。ってかちょっと待ってて。」

俺は、膝の上にまだ寝ていたマロンを抱いて玄関まで行った。
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