天然な女の仔×クールで無口な男の仔の物語 〜前編〜

「お前ら急げ!!待ち合わせ時間に間に合わなくなる!!」

「蒼兄がわるいんだろ?」

「時間みてればいいことなのにさ〜。」

「翔唯斗、弥凪斗うるさい!!グズグズ言わないで走る!!」

あははは。

走りながら喧嘩してるし。

「ここから先は行かせないよ〜。」

突然前に現れた男が言った。

誰だこいつ?

「急いでるんだ!!どいてくれ。」

兄貴はそいつを気にせず言った。

「やだよ〜。悠に頼まれたんだから引くわけには行かないんで。」

悠?

誰だ?

鬼高のやつらか?

「お前らさ、鬼高のやつらだろ?」

「よくわかったね〜。もしかしてお前天の宮の会長だろ?」

なんも言ってないのになぜわかる?

「そーだけど何?ってかどいてくれない?俺ら待ち合わせしてんだよね。」

「知ってるよ。副会長の密歌ちゃんって言う子と待ち合わせなんだろ?でも残念だね〜。あっちもあっちでボコボコにされてるかもね。」

!!

なんだって〜〜!!?

密歌をボコボコになんて逆にボコボコにされんぞ!!



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