天然な女の仔×クールで無口な男の仔の物語 〜前編〜
「その汚い手で私に触らないでよ!!私に触っていいのは、雅だけなんだから!!」
姉貴はあいつに暴言を吐いた。
ってか、姉貴に触っていいのって雅さんだけなんだ。
初めて知ったわ。
それより、俺たちもそろそろ動かないとな。
俺たちは、顔を見合わせ反逆を始めた。
約5分もしないうちに全員ぶっ倒れた。
弱っっ!!
よくこんなやつらが族だと語れるな。
「く、くそ!!なんだよお前ら。マジお前ら何者だよ?」
あいつがボロボロの体で壁にもたれながら言った。
「何者だよって言われても、普通の高校生だよ。」
俺はありのままを言った。
「俺らは悠、いや総長や神(ゴット)の人より弱い。だけど総長たちは強い。お前らは多分勝てない。それにひとつ忠告しとく。総長たちは勝利のためなら手段を選ばない。気を付けることだな。」
あいつは真剣な顔で言った。
「手段を選ばないか。でも、お前らは素手で向かってきたよな?どーしてだ?」
あいつは手段を選ばないって言ったけどこいつらは、素手で俺たちに向かってきた。
だから俺はあいつに聞いた。
「俺らは、昔は手段を選ばない闘いをしてきた。でも、ある日に手段を選ばない闘いでも勝てないやつにあった。その人は俺たちに言ったんだ。『ケンカすんならそれなりのケンカの仕方で闘え!!』と言ったんだ。それからは、手段を選ばない闘いをしなくなった。」
あいつは青い空を見上げながら言った。