天然な女の仔×クールで無口な男の仔の物語 〜前編〜

「ま、ゴホッ真兄。うまくいった?」

私はお腹をおさえながら言った。

「なんとか大丈夫だ。」

「そ、そっか。よかった。」

「お前、こーなることわかっててやったのか?」

「まさか。」

「密歌…。」

真兄が哀しい表情で私の名前を呼んだ。

「真兄……。ごめん。嘘。わかってたよ。」

私はほんとのことを言った。

「やっぱりか。ほんとのこと言ってくれてありがと。」

真兄はさっきの哀しい表情とはうって変わって笑ってくれた。

「相変わらず密歌のシナリオは怖いな。」

真兄が私を起こしながら言った。

「力抜いたつもりだったけど飛んだね。」

部下が近付きながら言った。

どこが力抜いたのよ!!

女の仔なんだから手加減してよね!!

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