天然な女の仔×クールで無口な男の仔の物語 〜前編〜
「「うん、わかりやすい!!」」
こいつら即答しやがったし。
マジ生意気!!
「「あ、でも密歌お姉ちゃんは、気付いてないみたいだけどね。」」
わ〜、マジウゼ〜〜
「まぁよかったじゃない。これから一緒に登校出来るんだから。ね、湊。」
「あぁ。ってか、母さんそこ、ニヤけるところじゃないと思うんだけど……」
「やぁ〜ねぇ〜湊ったら。いいじゃない。ねぇ、秦(シン)ちゃん。」
秦と言うのは、俺の親父こと音宮秦也(オトミヤシンヤ)のことだ。
ちなみに母さんは音宮美華(オトミヤミカ)と言う。
「まぁ湊、そんなカリカリすんな。でも、よかったな〜密歌ちゃんと登校出来てww」
「親父!!親父まで、変なこというなよ!!」
「まぁまぁ、落ち着け湊。お前に頼みがあるんだよ。」
「何だよ!!」
「お前が今日、朝練と生徒会が無いなら密歌ちゃんもないってことだろ??」
ん??
そーいえばそうだ。
俺が無いってことは、密歌も無いんだった。
何でかって??
それは、同じ部活のところに助っ人だし生徒会メンバーだからだ。
「あ〜、そーいえばそうだ。」
俺は、平然を装って言った。
「ってか、それと密歌がなんか関係あるのか??」
「おう。大アリだ。湊、絶対喜ぶと思うぜ。」
「は??どーいうことだよ??」
どーいうことだ??
俺が喜ぶこと??
意味わかんねぇ〜。
「今、真から密歌ちゃんが1人で登校することを千歳さんに反対されてるっていうメールが来たんだ。」
「それで??」
「湊と一緒に行かせるよって返した。」
は??
今、兄貴なんて言った??
俺と一緒に行かせる……
「はぁ〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜???????」