天然な女の仔×クールで無口な男の仔の物語 〜前編〜

と言うことがあって今に至るわけだ。

ってか、早く来すぎたか??

俺は、ポケットに入ってる携帯を開いた。

えっと〜、今の時刻は、6時45分。

密歌と約束した時間は、7時。

15分も早く来すぎた……

俺は、乙女かって。

はぁ〜、15分もここにいるとかストーカーに思われるし、中に入ってようかな。

あっっ、でもここ、セキュリティー堅いんだった。

仕方ない。

篤夜にでもメールでもするか。

篤夜と言うのは、密歌んちの使用人。

なんでアドを知ってるかって??

それは、幼いときからの付き合いだからだ。

しかも、俺が密歌のことを好きだってことも知っている。

俺は、篤夜に

 From:音宮 湊
 Sb:無題
―――――――――――――


   早く来すぎた。
   だから、門開けて
   くれ。
   頼む。

     〜END〜
―――――――――――――

という内容のメールを送った。

そして、すぐにメールが返ってきた。

そこには、

 From:高野 篤夜
 Sb:りょーかい
―――――――――――――

   りょーかい。
   今、門の前まで
   行く。  

     〜END〜
―――――――――――――

と書いてあった。

なぜ敬語じゃないって??

それは、俺が敬語じゃなくていいって言ったからだ。

メールまで堅苦しいのは、嫌いだからな。


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