幸せの明日
明日はオシャレして行こう。
アタシは涼介との初めてのデートに胸をときめかせていた。
早く寝よう。
いつ電話が鳴っても良い様に枕元に携帯を置いた。

そして電気を消してアタシは深い眠りについた。




    * * *
アタシは夢を見た。
とても暗くて肌寒い所にアタシは居た。

『恵…恵…』
遠くから愛しい人の声が聞こえる。
「涼介!」
アタシは涼介の手を掴もうとするが…決してその手を掴む事は出来なかった。

『恵…ごめんな…』
涼介はその言葉だけを残してアタシの前から姿を消した。
「涼介!!」
アタシの声は涼介に届かなかった…。
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