幸せの明日

涼介と別れたアタシは自分の家に向かって歩き出した。
暗い夜道を早歩きで通る。
家の屋根が見えて来た時だった…。

♪〜♪〜♪
何台かのバイクのふかしが聞こえた。
このふかし……
何処かで聞いた事ある…。
このバイクの音は…
祐樹のバイクだ……。
この耳障りな音…聞き間違えるはずがない。
アタシは早く家に着こうと、小走りで家に向かった。

♪〜♪〜♪〜
だけど、バイクの音はどんどんアタシに近づいて来る。
アタシは家の近くの路地裏に一旦、身を潜めた。


｢……｣
しばらくすると辺りは静まり返っていた。
｢ふぅ…｣
アタシは一息ついて、路地裏から出た。
そしてゆっくりと歩き出す。

―ｻﾞｻﾞ…―
｢…！！｣
その時…背後で足音がした。

｢……｣
恐る恐る振り返る。


｢め‐ぐ…｣
｢…ヒッ！！！｣
そこには何人かの先輩や仲間を引きつれた祐樹がいた。
｢久しぶりだな(笑)｣
次第に祐樹との距離が近付く。
｢いや…｣
レイプされた時の記憶が鮮明によみがえる。
｢なぁ〜ヤラせろよぉ〜｣
祐樹がそう言ってアタシの胸を触った。
｢いやぁ！｣
ヤバイ…
逃げないと…
完全に…


…犯される…


｢放して！！！｣
アタシは祐樹の手を振り払い、とっさに逃げようとした。
だけど…
｢逃がすかよ！！♪♪｣

―ｸﾞｯ！！―

祐樹の仲間の一人がアタシを押さえ付けた。
｢やめて…｣
アタシは必死に抵抗した。
｢さぁ〜て♪♪楽しませてもらおうか！！｣
祐樹がアタシの上に覆いかぶさった。

｢もう逃げれねぇよ♪(笑)｣
耳元で囁かれた。

モウニゲレナイ…
モウ…ニゲレ…ナイ

｢いやぁぁぁ！！！｣
全身を寒気が襲った。