幸せの明日
アタシは美香梨の運ばれた病院に急いで駆けつけた。
緊急治療室に運ばれた美香梨は沢山の機械をつけられて検査されていた。


アタシは美香梨がどうか死なないようにとひたすら願い、検査が終わるまでひたすら待った。


「福重美香梨さんのお友達ですか?」
一体何時間、待ったのだろう。
下を向いていたアタシは声をかけられた。
ゆっくりと顔を上げる。

アタシの目線の先には白衣を来た医者が立っていた。
「あのっ…!!美香梨は!?」
アタシは椅子から立ち上がった。
「検査は一応終わりました。今はまだ様子を見ているところです。それで…検査の結果なんですが…美香梨さんのご家族はもう少しかかるようなので、アナタに、まず説明してもよろしいでしょうか?」

医者はカルテを見ながらアタシに問かけた。
「はい…」



アタシは小さな個室に呼ばれた。

「美香梨さんの容体ですが…かなり深刻です。ストレスから来る、精神的な病でして最近もよく病院に来てたんですが一向に良くならないんです。吐き気や腹痛がひどいみたいで…。ここ最近、美香梨さんの周りで変わった事はありますか?例えば…いじめなど精神的疲労になるような事はありましたか?」

『いじめ』
―ドキ―
アタシは震えが止まらなかった。
きっと美香梨は、一人で我慢してたんだ…。
誰にも相談しないで頑張って生きてたんだ…。

なのにアタシは…美香梨を助けてあげれなかった…。いじめの事…知ってたのにそれを無視してたんだ…。

アタシは涙が溢れそうになるのをこらえ、歯をくいしばる事しか出来なかった。
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