幸せの明日
「アナタに…教えてほしい事があるの。」
美香梨のお母さんは真剣な顔でアタシの目を真っ直ぐ見つめた。



アタシ達は病院の近くにある小さな空地に場所を移動した。


「美香梨から、アナタの話しをよく聞いていたわ。仲良くなりたい子がいるって。いつもアナタの事を楽しそうに話すのよ。」

「はい…」
「ねぇ…教えてほしいの…。学校で美香梨に何があったの?あの子…私達の前では明るく振る舞って、いろいろ我慢してたと思うの…。アナタが知ってる限りの事を教えて?お願い…。」
美香梨のお母さんは目に涙をためてアタシに頭を下げた。
黙っていてもいつかは知るだろう…
アタシはそう思い意を決して話す事を決めた。
< 20 / 197 >

この作品をシェア

pagetop