彼方
「2人とも、落ち着いて。」
2人が喧嘩をし始めると、
2人の仲裁に入るのは
決まってビビアだった。
ビビアは僕よりも背が低く、
少女のような可愛い顔が印象的だ。
しかし、いざ戦闘になると彼女は怖い。
「先に嫌な態度とってきたのはあっちだぜ。」
「お前がしょうも無い事を言うからだ。」
「しょうもなくねェだろ。だいたいなァ…」
「だから落ち着いてってば。
今は作戦を立ててるのよ?
仲間割れなんかしてたら
立てれる作戦も立てれないじゃない。」
さすがビビア。
「ビビアの言うとおりだ。
今は喧嘩なんてしてる時じゃない。」
僕がまとめる。
シドとアリサの2人は渋々従った。
「うむ。このメンバーなら大丈夫だろう。
では、作戦を言う。」
シドとアリサとビビアと僕は
話し手に耳を傾けた。
「…と、その前に。
ユニバースは6人だ。
残りの2人を紹介しよう。」
そう言って会議室に入ってきたのは
2人の男だった。