センセイと内緒。


「こんな所にこんな浜辺があったのか…じゃなくて、あったんですね。」

「…センセイ」

「はい?なんでしょう。」

「素でいんですよ?」


薄々気づいていた事をセンセイに思い切って言ってみた。

だって…無理な敬語使ってるんだもん…


「…はぁ、いつ気づいたんだ?」


センセイはため息して、頭をクシャクシャっと掻いた。


「途中から…?」

「そうか…やっぱりなれない敬語は使いづらいな…」


やっぱりなれてなかったんだ。
…センセイかわいいかも!


「…ん?どうした、そんなにニヤニヤして。」

「なんでもないですよ~♪」

「なんだそりゃ。」


センセイはそう言って、フッとクールに笑った。

ドキッ

その笑顔に、胸が弾んだ。

ど、どうしたんだろ私…////


「橋立…?」

「は、はい!?」

「急に顔赤くなってどうしたんだ?」









< 10 / 12 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop