センセイと内緒。
素。 -光-
か、カッコイいセンセイ…だなぁ。
なんだろう、この胸のドキドキ。
「…それじゃあ、挨拶もすんだし…俺はこの辺で。」
「…っあ…!」
玄関を出て行こうとしたセンセイに、私はつい声をかけてしまった。
「どうかしましたか…?」
「あ、あのっ…よかったら、もう少しだけお話しませんか…?」
「あ、あぁ…構わない…じゃなくて、いいですよ。」
やったぁ!
心の中で大きくガッツポーズした。
「そう言えば、橋立さんにまだ言ってない事もあったし。」
「言ってない事?」
「あぁ…じゃなくて、はい。」
なんだろう、言ってない事って。
「センセイ場所移りましょ!
近くの浜辺にでも!」
「え、あぁ…これからご飯じゃないんですか…?」
「そんな、長くなるわけでもなし!兄も許しますよ。」
ちょっと半ば強引だけど、水樹センセイと一緒に、家から徒歩10分程度の浜辺へきた。