センセイと内緒。
出会い。 -蓮-
「これから頑張っていきたいと思います。
どうぞ、よろしくお願いします。」
パチパチパチ
…今日は、俺が新しく桜峰(さくらみね)高校の教師として、職員の人達に挨拶していた。
ここが俺の教師生活するとこか…
俺は去年まで違う高校で働いていたけど、転任してこの学校に来た。
教師ってのは、結構難しい職業だ。
相手に分かりやすくもの教える…まぁ、楽しいけどな。
…って、誰に言ってるんだ俺は。
「水樹先生、これがあなたの受け持つ学級です。」
校長先生が俺に出席簿を渡してきた。
2年1組か。…って。
「いきなり俺が担任ですか…?」
「すまないなぁ。人手が少ないもんで…
頼まれてくれませんか?」
俺は正直、頼まれるのは嬉しい。
期待されているのかもしれない。
でもな…少し不安だ。
「不安な気持ちはわかりますよ。私もいきなり頼みたくなかった。
…そうだなぁ……あ!」
「ん?どうかされましたか?」
「あなたのクラスに、とても優秀な生徒がいるんですよ。
校内でも結構有名な生徒なんです。」
「…ほぅ。」
有名な生徒…か。