センセイと内緒。
「その生徒の事、詳しく聞いていいですか?」
「おお、ぜひとも。
まぁまぁ、そこにかけてください。」
俺は校長先生に言われるがまま、近くのソファーに腰掛けた。
「その生徒は女子なんですが…」
あ、女子だったのか。
まぁ、うっすら予想はできてたけど。
「とても優しく、いつも笑顔で…
みんなから頼られ、みんなから好かれている生徒です。」
「ふむ。」
「先生からの信頼も篤く、また部活動では2年生にして部長。
生徒会では会計を努め、何事にも一生懸命な子です。」
「ほうほう…」
そんなにすごい生徒がいるのか…
その生徒への第一印象:すごい人、性格がいい生徒
真面目な生徒がいて、内心ホッとする俺。
この学校で頑張っていけそうな気がしてきた。
「…さて、水樹先生。」
「はい?」
「その生徒に挨拶しに行ってもらってもいいですか?
顔を合わせておいた方がいいでしょう。」
あ、挨拶…?