ハルアトスの姫君―君の始まり―
終わりと再生
* * * * * 


ハルアトス王家の王位継承者である双子の姫君の呪いは、巨大時計が放った光が浄化したことによって解かれた。
その光はジョアンナが造ったとされる国王陛下、そして王妃のレプリカを打ち砕いた。地下深くに封印されていた陛下と王妃の身体は意識を取り戻し、ハルアトス王家に正当な主が戻って来た。





第三次ハルフェリア大戦は即座に終焉を迎えた。
エフェリア王もまた、ジョアンナによってレプリカを造られていたことが判明した。
同じ王家でもジョアンナがあえてハルアトスに住みついたのはおそらく巨大時計が故であろうと考えられているが、彼女が不在の今、真相は半永久的にうやむやのままであろう。





つまりは平和らしい〝平和〟がこの地にもたらされたのである。


争いは影を潜め、冷たく重苦しい時は終わった。


今、全てを再生させるべく、人々は動き始める。


< 342 / 424 >

この作品をシェア

pagetop