絶対彼氏
「何で私を待ってたの?
別にほんとに付き合ってるわけじゃないんだし別々に帰ったって良いでしょ?」
「うるせーな。
こっちの方が彼女居るって広まって女除けになるんだよ」
「そっちの都合はよくても私が明日からどうなるか知らないでしょ!?
須藤君のどこが王子なのかわかんない」
「お前の都合なんて知るか」
な…何なのこの男…
自分勝手すぎでしょ…
「大体須藤君とか名字で呼ぶな
下の名前で呼べ」
「良いじゃない、そんなの私の好きな呼び方で…」
「呼べっつってんだろ?」
「…し…紫苑…」
「良くできました。それでよし」
そう言って紫苑は私の頭をポンポンっと叩いた
すごく子供扱いされている気がする…
「って言うか私付き合うなんて一言も言ってないんだけど…」
「拒否権はないって言っただろ?」