【完】風に恋をする。
夕方になり、やっと風花が目を覚ました。
「風花」
「…ふう、ま…?」
「風花! 大丈夫?!」
「かおり…」
「良かったぁ…! 風花、めっちゃ心配したんだよ!」
「…ぁ、うん…ごめん。ありがとう…」
風花…??
俺と佳織と目を合わせようとしない風花。
佳織も、もちろん不安な顔をしている。
「ご、ごめんね…心配、かけて…。迷惑、かけて…」
「風花? どうしたの? 何かあった?」
「…ッ。ごめん…ごめんねっ」
泣きそうな顔で、無理矢理笑う風花。
そんな顔を見て、俺も佳織も…何も言えなかった。
「具合、大丈夫?」
「ぁ、うん…」
「大会までに良く、なってね」
「…うん」
おかしい。
完璧に風花がおかしい。