【完】風に恋をする。




夕方になり、やっと風花が目を覚ました。

「風花」

「…ふう、ま…?」

「風花! 大丈夫?!」

「かおり…」

「良かったぁ…! 風花、めっちゃ心配したんだよ!」

「…ぁ、うん…ごめん。ありがとう…」


風花…??


俺と佳織と目を合わせようとしない風花。

佳織も、もちろん不安な顔をしている。


「ご、ごめんね…心配、かけて…。迷惑、かけて…」

「風花? どうしたの? 何かあった?」

「…ッ。ごめん…ごめんねっ」


泣きそうな顔で、無理矢理笑う風花。

そんな顔を見て、俺も佳織も…何も言えなかった。


「具合、大丈夫?」

「ぁ、うん…」

「大会までに良く、なってね」

「…うん」


おかしい。

完璧に風花がおかしい。








< 130 / 260 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop