私はダメ人間じゃない~ネットカフェ難民の叫び~
そう言われて、春樹の寮の裏に誘われた。そこはこのアパートの駐車場になっている。


「どうだ、これ」


春樹はずいぶんと派手な、黄色い大きなワンボックスカーの脇に立つと、その車体を手で叩いた。

「え……どうって」

「買ったんだよ、この車」

「うそ!」

私は目を瞠らせた。

いつの間にこんな車を買う余裕が出来たのだろうか。


春樹は自分の借金を完済すると、それからは私に毎月5万円のお金を渡してくれていた。最初は

「こんなものもらうわけにはいかないよ」

と、かたくなに拒んだのだが、春樹は

「貸すって条件ならいいだろ。金融会社に返済したら、ちゃんと返してもらうからよ」

と言って、無理やりお金を握らせたのだった。

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